母を偲んで(2005年12月31日)
2005年 12月 31日
11月2日、昼過ぎに病院に来た埼玉の叔母から電話があった。
ちょっと気分が良くないみたいだから個室に移るという
病院からの申し出への許可の電話だった。
いつも通り6時ごろに病室に着いた。
母は何やらしゃべりながら「よいしょ!」と起き上がろうと
している。「えらく元気がいいな」と冗談をいいながらも
何を言っているのか聞こうとした。
叔母のご主人が病室に入ってくると手を上げて
「あ~、、」としゃべっている。
「そんなにしゃべって喉が渇いたでしょう」とストローを
出すとストローをえらい勢いで噛んで離さない。
横にして又、暫くすると「よいしょ!」と起き上がろうと
する。「ん?家に帰る!?」「はい!」とはっきりと言う。
妹と顔を見合わせて、もう一度「家に帰るの!?」と聞いた。
「はい!」としっかりした返事だ。
帰ることに決めて、しかしこの日は院長も不在で
夜も7時を回っていた。「今はもう夜だし、歩いては無理だよ」
はっと気がついたように「ああ、そうか」
「明日、車で帰ろう。タクシーを呼ぶから」と言うと
納得したように静かに横になった。
暫くしてまた「よいしょ!」と起き上がろうとする。
また同じことを繰り返して言い、妹が泊まることで
私は帰った。
1時過ぎ、片付けもあらかた済み明日は、と算段している時、
電話が鳴った。2階に駆け上がり電話を取ると妹の
「来て!来て!」と短い言葉が耳に入ってきた。
「うん」とそのままタクシーで病院に駆けつけた。
玄関のドアを開けてもらうのももどかしく2階に駆け上がった。
2階の詰め所の時計は1時25分ごろだった。
病室にはお医者さんが酸素マスクを当てている。
側で看護婦さん心臓マッサージをしている。
妹が「お母さん、起きて!起きて!」と手をマッサージ
していた。私は「お母さん、起きよう!」お母さん、起きよう」と
足をマッサージした。
何の動きもなかった。
暫くしてお医者さんが壁の時計を見たと思ったら
「ご臨終です。1時35分です」と言った。
そんなばかな!!起きよう!!家に帰ろう!
心の中で叫んでいた。
ちょっと気分が良くないみたいだから個室に移るという
病院からの申し出への許可の電話だった。
いつも通り6時ごろに病室に着いた。
母は何やらしゃべりながら「よいしょ!」と起き上がろうと
している。「えらく元気がいいな」と冗談をいいながらも
何を言っているのか聞こうとした。
叔母のご主人が病室に入ってくると手を上げて
「あ~、、」としゃべっている。
「そんなにしゃべって喉が渇いたでしょう」とストローを
出すとストローをえらい勢いで噛んで離さない。
横にして又、暫くすると「よいしょ!」と起き上がろうと
する。「ん?家に帰る!?」「はい!」とはっきりと言う。
妹と顔を見合わせて、もう一度「家に帰るの!?」と聞いた。
「はい!」としっかりした返事だ。
帰ることに決めて、しかしこの日は院長も不在で
夜も7時を回っていた。「今はもう夜だし、歩いては無理だよ」
はっと気がついたように「ああ、そうか」
「明日、車で帰ろう。タクシーを呼ぶから」と言うと
納得したように静かに横になった。
暫くしてまた「よいしょ!」と起き上がろうとする。
また同じことを繰り返して言い、妹が泊まることで
私は帰った。
1時過ぎ、片付けもあらかた済み明日は、と算段している時、
電話が鳴った。2階に駆け上がり電話を取ると妹の
「来て!来て!」と短い言葉が耳に入ってきた。
「うん」とそのままタクシーで病院に駆けつけた。
玄関のドアを開けてもらうのももどかしく2階に駆け上がった。
2階の詰め所の時計は1時25分ごろだった。
病室にはお医者さんが酸素マスクを当てている。
側で看護婦さん心臓マッサージをしている。
妹が「お母さん、起きて!起きて!」と手をマッサージ
していた。私は「お母さん、起きよう!」お母さん、起きよう」と
足をマッサージした。
何の動きもなかった。
暫くしてお医者さんが壁の時計を見たと思ったら
「ご臨終です。1時35分です」と言った。
そんなばかな!!起きよう!!家に帰ろう!
心の中で叫んでいた。
by wahaha05
| 2005-12-31 20:49