2004年5月25日、心臓停止から始まった母の回復日記


by wahaha05

母を偲んで(2005年12月31日)

11月2日、昼過ぎに病院に来た埼玉の叔母から電話があった。
ちょっと気分が良くないみたいだから個室に移るという
病院からの申し出への許可の電話だった。

いつも通り6時ごろに病室に着いた。
母は何やらしゃべりながら「よいしょ!」と起き上がろうと
している。「えらく元気がいいな」と冗談をいいながらも
何を言っているのか聞こうとした。
叔母のご主人が病室に入ってくると手を上げて
「あ~、、」としゃべっている。

「そんなにしゃべって喉が渇いたでしょう」とストローを
出すとストローをえらい勢いで噛んで離さない。

横にして又、暫くすると「よいしょ!」と起き上がろうと
する。「ん?家に帰る!?」「はい!」とはっきりと言う。

妹と顔を見合わせて、もう一度「家に帰るの!?」と聞いた。
「はい!」としっかりした返事だ。

帰ることに決めて、しかしこの日は院長も不在で
夜も7時を回っていた。「今はもう夜だし、歩いては無理だよ」
はっと気がついたように「ああ、そうか」
「明日、車で帰ろう。タクシーを呼ぶから」と言うと
納得したように静かに横になった。

暫くしてまた「よいしょ!」と起き上がろうとする。
また同じことを繰り返して言い、妹が泊まることで
私は帰った。

1時過ぎ、片付けもあらかた済み明日は、と算段している時、
電話が鳴った。2階に駆け上がり電話を取ると妹の
「来て!来て!」と短い言葉が耳に入ってきた。
「うん」とそのままタクシーで病院に駆けつけた。
玄関のドアを開けてもらうのももどかしく2階に駆け上がった。
2階の詰め所の時計は1時25分ごろだった。

病室にはお医者さんが酸素マスクを当てている。
側で看護婦さん心臓マッサージをしている。
妹が「お母さん、起きて!起きて!」と手をマッサージ
していた。私は「お母さん、起きよう!」お母さん、起きよう」と
足をマッサージした。

何の動きもなかった。

暫くしてお医者さんが壁の時計を見たと思ったら
「ご臨終です。1時35分です」と言った。

そんなばかな!!起きよう!!家に帰ろう!
心の中で叫んでいた。
[PR]
by wahaha05 | 2005-12-31 20:49